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水木しげる漫画大全集

 

ゲゲゲの鬼太郎(1) (水木しげる漫画大全集)

ゲゲゲの鬼太郎(1) (水木しげる漫画大全集)

 平台の整理をしていたら、なんと目に飛び込んできたのは大判の水木しげるの漫画。監修は京極夏彦と帯にでかでかと書いてあるではないか。貸本時代、悪魔くん、戦記ものから短編まであますことなく収録した、まさに大全集の刊行が始まった。いまはすっかり全集ものは流行らなくなったけど、これは揃えたい。カラーの再現や解説も凝っているから、大枚はたいて買っても損はないと思う。

 貸本時代の復刻版「妖奇伝」(墓場鬼太郎)は、帯がちょっと痛んでるけど今でも読み返す。あのおどろおどろしさと行先が見えないストーリーは、ぐいぐいと引き込まれる。それと、収録されるのか不明な昭和史。自分史と昭和史を交互に描きながら、幼少から現代まで描いている力作。戦争のばかばかしさと悲惨さが、全コマににじみ出ている。これと並行して、手塚治虫作「アドルフに告ぐ」もおススメ。

 

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