【読みかけ】憲法の創造力
- 作者: 木村草太
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/04/06
- メディア: 新書
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参院選選挙の宣伝カーが街を駆け抜けいている。この暑さで支援者や立候補者がぶっ倒れないことを祈る。麻生太郎のようにアイスでも食べないとやってられませんよ(写真)。原発再稼働、消費税増税、改憲、TPP、保育所問題…。やまほど問題があるが、どうも改憲が盛り上がってない。いや、わざと盛り上がらないようにして過半数の議席を獲得したら、野党の一部も巻き込んで96条を改正しようという腹なのか。戦後に制定された日本国憲法を改正するのは、初めてのこと。安倍首相にその度胸があるとは思えない。もちろん政権を担う人々にも。
改憲に賛成か反対かを論ずる前に、そもそも憲法は何か。日本国憲法と私たちの生活はどう関係あるのか。憲法の入門書として最適なのがこの本だとおもう。立憲主義や近代国家の概念を軽く説明したあと、日の丸・君が代問題、一票の格差、生存権の主張など、具体的な事例を最高裁の判決をもとに解説している。いまは、最初の日の丸・君が代問題を読んでいるところ。
「思い込み」で改憲の議論がなされている状況がナンセンスだと、著者は冒頭で指摘している。9条があるから自衛隊は武器を持ち海外で活動してはダメ。国歌斉唱の強制は、思想の自由に反するとか。
次のページを早くめくりたくなる。