OKサトウタナカ

その時々の興味あることを節操なく書き綴っていきます。

そんなに安全なら都会に作ればいい。

 前職の先輩が30年以上前に原発を阻止した二つの町をテーマにしたドキュメンタリー映画「シロウオ 原発立地を断念させた町」を制作した。昨日、その上映会が先輩の地元・鶴見で行われたので見てきた。詳しい内容は、割愛するが印象に残った言葉を一つ紹介する。冒頭に出てきた当時の反対運動を振り返った漁師さん(当時は18歳)の言葉。推進派の議員や電力会社の幹部に「そんなに安全なら都会に作ればいい」と質問したら、何も返事がなかったと振り返っていた。安全じゃないのは誰も知っていて、だから金と引き換えに田舎に原発を建てる。田舎もそれを承知で誘致している。当たり前のこと。その当たり前のことを住民で共有して、最後は政治決着に持ち込めるかどうか。そこが分岐点なのがこの映画に出てきた人々の話でよくわかった。

「故郷を守りたい、子どもにこの土地のよさを伝えたい」

 これも反対運動の大きな原動力だった。チェルノブイリ事故とその10年後を追ったフィクション映画「故郷よ」に通じるものがあった。

 

 


映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」紹介 - YouTube

 


映画『故郷よ』予告 - YouTube